【IdeaPad Slim 5i Gen 8モデル比較】ハイスペックに進化したオリジナルモデルを解説
パソコン選びは、新しいツールを手に入れるステップです。外見からは、同じように見えるノートパソコンでも、多くのスペックや機能があり、自分のニーズに合った最適な選択をする必要があります。
特にパソコン初心者にとっては、機能の豊富さは選択を難しくしてしまう可能性があります。
今回はLenovoの現在発売されているIdeaPad Slim 5i Gen 8の新モデルであるオリジナルが前モデルからどう変わり、今のノートパソコンに求められるスペックを満たしているのかを解説します。
この記事では、専門用語を簡単に説明しますので、初心者の方でも安心して読めます。ぜひ、自分に合ったパソコンを選ぶ手助けとして、この記事を参考にしてください。
IdeaPad Slim 5i Gen 8新モデル
※こちらの記事は、“IdeaPad Slim 5i Gen 8”の旧モデルをレンタルし、実機を検証して書いておりますが、案件ではありません。実際の計測値と使用感を記事にしております。
IdeaPad Slim 5i Gen 8の旧モデルと新モデルの比較表
IdeaPad Slim 5i Gen 8には、プロセッサーの種類がIntel 5とIntel 7のものがあります。以下は、Intel 7モデルを比較した表です。
モデル | IdeaPad Slim 5i Gen 8 旧モデル | IdeaPad Slim 5i Gen 8 新モデル |
プロセッサー | インテル® Core™ i7-1360P | インテル® Core™ i7-13620H |
動作周波数 | 2.20GHz (ターボブースト時 5.00GHz) | Eコア 最大 3.60 GHz Pコア 最大 4.90 GHz |
コア数 | 12 | 10 |
グラフィックカード | CPU 内蔵 (インテル® Iris® Xe) | CPU 内蔵 (インテルUHD) |
メモリー | 16GB LPDDR5 (最大 16GB) | 16GB LPDDR5-5200MHz (オンボード) |
ストレージ | 1TB SSD PCIe NVMe/M.2 | 512 GB SSD M.2 2242 PCIe-NVMe Gen4 TLC |
ディスプレイ | 14″ WUXGA IPS 液晶 (1920×1200), 光沢なし | 14″ WUXGA IPS 液晶 (1920×1200), 光沢なし |
ワイヤレス | Wi-Fi 6E 対応 (IEEE802.11ax/ac/a/b/g/n 準拠), Bluetooth v5.1 | Wi-Fi 6対応 (IEEE 802.11ax/ac/a/b/g/n準拠) 2×2 & Bluetooth® |
バッテリー | 固定式 3 セル 56.6Wh, 使用時間 約 15.0 時間 | 3 セル リチウムイオンポリマーバッテリー 56.6Wh |
電源アダプター | 65W AC | 65W ACアダプター (3ピン) USB Type-C |
キーボード | バックライト付, JIS 配列 | バックライト付, JIS 配列 |
内蔵カメラ | IR & FHD 1080p カメラ, プライバシーシャッター付き | IR&1080p FHDカメラ (デュアルマイクロホン付) |
保証 | 1 年間, 引き取り修理 | 1 年間 PremiumCare |
IdeaPad Slim 5i Gen 8のスペック表の解説
スペック表を見ていると、たくさんの専門用語と数字が並んでいます。これがパソコンの「スペック」です。それぞれが何を意味するのか、一つ一つ解説していきます。
- プロセッサー: これはパソコンの「脳」です。速度や性能が高いほど、多くのことをスムーズにこなせます。
- 動作周波数: プロセッサーの速さを示す数値です。高いほど良いとされています。
- コア数: プロセッサーが持つ「部屋」の数。多いほど、いろいろな作業を同時に行いやすくなります。
- メモリー: 作業中のデータを一時的に保存する場所。これが多いと、複数のアプリやタブを開いてもパソコンが遅くなりにくいです。
- ストレージ: データを永久に保存する場所。多いほど、多くのファイルやアプリを保存できます。
- ディスプレイ: 画面のこと。解像度や明るさが高いほど、見やすく美しい映像を楽しめます。
- グラフィックカード: 画像や動画を処理する部分。ゲームや動画編集をする人には特に重要です。
- ワイヤレス: Wi-FiやBluetoothの対応状況。最新のものに対応していると、インターネットが快適です。
- バッテリー: 使用時間が長いほど、外出先でも安心です。
- 電源アダプター、キーボード、内蔵カメラ、指紋センサー、Office ソフトウェア, 保証, 本体質量: これらは使い勝手や安心感を高める追加要素です。
IdeaPad Slim 5i Gen 8の初心者にとって重要なポイント
- プロセッサー: これが良いと基本的に何でも快適に行えます。
- メモリーとストレージ: 初心者でもこれらが少ないとすぐに不便を感じるでしょう。
- ディスプレイ: 目に優しいディスプレイは長時間の作業でも疲れにくいです。
IdeaPad Slim 5i Gen 8のCPUプロセッサーの違いとメリット
パソコンの”脳”とも言えるプロセッサーは非常に重要な部品です。Lenovo IdeaPad Slim 5i Gen 8の旧モデルと新モデルでは、このプロセッサーが異なります。どういう点が進化しているのかををわかりやすく解説します。
旧モデルとオリジナルモデルのCPUプロセッサーの違い
- 旧モデルは「インテル® Core™ i7-1360P」を搭載。
- オリジナルモデルは「インテル® Core™ i7-13620H」を搭載。
CPUプロセッサーのベンチマークは以下です。
旧モデルの「インテル® Core™ i7-1360P」のベンチマークです。
新モデルのオリジナルの「インテル® Core™ i7-13620H」のベンチマークです。
IdeaPad Slim 5i Gen 8の新モデルのベンチマークが、かなり上がっていることがわかります。
IdeaPad Slim 5i Gen 8の旧モデルとオリジナルモデルのプロセッサーの違い
モデル | 旧モデル | 新モデル |
CPU | インテル® Core™ i7-1360P | インテル® Core™ i7-13620H |
コア | 12コア16スレッド | 10コア16スレッド |
Pスコア | 4コア8スレッド 5.0GHz Turbo | 6コア12スレッド 4.9GHz Turbo |
Eスコア | 8コア8スレッド 3.7GHz Turbo | 4コア4スレッド 3.6GHz Turbo |
(注: コアはプロセッサーの”部屋”のようなもので、多いほど多くの仕事を同時にこなせます。スレッドはさらにその”部屋”を効率よく使うための仕組みです。)
IdeaPad Slim 5i Gen 8ののモデルで何ができるのか?
- 旧モデル: 12コアという多くの”部屋”があり、基本的な作業から中程度のゲーム、動画編集なども可能です。
- 新モデル: 10コアでも性能が高く、新たに6コアがパフォーマンス(Pコア)に特化しているため、より高度なゲームやプロフェッショナルな動画編集もスムーズです。
IdeaPad Slim 5i Gen 8の新モデルのコアと最大動作周波数の違いとメリット
- 旧モデル:
- Pコアは5.0GHzで、非常に高速な作業ができます。
- Eコアは3.7GHzで、エネルギー効率がよく、基本的な作業をスムーズに行います。
- 新モデル:
- Pコアは4.9GHzで、ほぼ同じく高速な作業が可能ですが、より多くのコアがパフォーマンスに特化しています。
- Eコアは3.6GHzで、若干低いですが、エネルギー効率は依然として高いです。
簡単に言えば、旧モデルはよりバランスの取れた作業能力ですが、新モデルは高度な作業により適しています。
IdeaPad Slim 5i Gen 8のストレージの違い
ストレージとは、簡単に言えばパソコンの「収納スペース」です。ここには、文書、写真、動画、ゲーム、ソフトウェアなど、パソコンで作成やダウンロードしたあらゆるデータが保存されます。
今回比較するLenovo IdeaPad Slim 5i Gen 8の旧モデルと新モデルでは、このストレージの容量に違いがあります。旧モデルは1TB(テラバイト)、オリジナルモデルは512GB(ギガバイト)です。
旧モデルの1TBストレージ
何ができるのか? 1TBは、非常に大きな容量です。例えば、高解像度の写真なら約200万枚、フルHDの動画なら約250時間分を保存することができます。
メリット
- 大量のデータ保存: 写真や動画をたくさん保存しても容量を気にする必要が少ない。
- ソフトウェアの自由度: 大きなソフトウェアやゲームをいくつでもインストールできます。
新モデルの512GBストレージ
何ができるのか? 512GBも一般的な用途には十分な容量ですが、1TBに比べると半分程度です。高解像度の写真なら約100万枚、フルHDの動画なら約125時間分を保存できます。
メリット
- 高速アクセス: 少ないデータ量なので、読み込みや書き込みが高速です。
- エネルギー効率: ストレージが少ないほど、エネルギー効率が良くなる場合もあります。
どちらがいいのか?
- データを多く保存したい人には1TB: 写真や動画を多く保存する人、または多くのソフトウェアやゲームを楽しみたい人には、基本モデルの1TBがおすすめです。
- スピードと効率を重視するなら512GB: 日常的な用途でストレージをそれほど必要としない、またはクラウドストレージを主に使用する人には、アドバンスモデルの512GBが適しています。
ストレージの選び方一つで、パソコンの使い勝手が大きく変わることがあります。自分が主に何に使うのか、どれくらいのデータを保存するのかを考慮しながら選ぶと良いでしょう。
これによって、アドバンスモデルは日常的な作業と高性能な作業のどちらもバランスよくこなせるようになっています。
IdeaPad Slim 5i Gen 8のディスプレイと見え方
ディスプレイは、パソコンで行うすべての作業や娯楽を視覚的に楽しむための”窓”です。高品質のディスプレイは、文字がより鮮明で読みやすく、動画や写真も美しく表示されます。
Lenovo IdeaPad Slim 5i Gen 8の新モデルでは、ディスプレイの明るさが300 nitとされています。300 nitの数値が何を意味し、どういった場面で重要になるのか解説します。
新モデルの明るさが300 nitという点のメリット
nit(ニット)とは、ディスプレイの明るさを測る単位です。一般的に、この数値が高いほど、ディスプレイは明るくなります。300 nitは、屋内はもちろん、窓際や屋外での使用にも適した明るさレベルです。
300 nitのメリット
- 屋外使用: 屋外や明るい場所で作業をする際、300 nitの明るさがあれば、画面が見やすくなります。
- 色の鮮明性: 高い明るさは、色をより鮮明に、より自然に表示します。
- コントラスト: 高い明るさは、暗い色と明るい色の差を際立たせ、視覚的にはっきりとした画像を提供します。
どういった場面でこの違いが重要になるか
- 屋外作業
- プレゼンテーション
- 動画視聴
屋外作業
カフェのテラスや公園など、屋外での作業が必要な場合には、この明るさが非常に有用です。
プレゼンテーション
明るい会議室でのプレゼンテーションでも、高輝度なディスプレイは見やすいです。
動画視聴
高輝度なディスプレイは、より美しい色とコントラストを表現し、動画や写真を楽しめます。
ディスプレイの明るさが300 nitであることは、多くの場面でその性能を発揮します。特に明るい環境での作業や娯楽が多い方には、この高い明るさは大きなメリットとなります。
IdeaPad Slim 5i Gen 8の新モデルでは、ディスプレイ選択可
IdeaPad Slim 5i Gen 8の新モデルでは、LEDディスプレイモデルに加え、よりリアルな色合いを実現できる OLED (有機ELディスプレイ) モデルを選択できます。
IdeaPad Slim 5i Gen 8のワイヤレス接続の違い
インターネットやネットワークへの接続がいかにスムーズかは、パソコン使用体験において非常に重要です。
Lenovo IdeaPad Slim 5i Gen 8の旧モデルは“Wi-Fi 6E対応”ですが、アドバンスモデルは“Wi-Fi 6対応”です。
Wi-Fi 6EとWi-Fi 6の違い
モデル | IdeaPad Slim 5i Gen 8 旧モデル | IdeaPad Slim 5i Gen 8 新モデル |
種類 | Wi-Fi 6 | Wi-Fi 6E |
最大データレート (ギガビット毎秒) | 9.6 Gbps | 9.6 Gbps |
周波数帯 | 2.4 GHzと5 GHz、6 GHz | 2.4 GHz、5 GHz、 |
特徴 | 多くのデバイスに対応 | 高いパフォーマンス |
Wi-Fi 6は、同時に多数のデバイスに対応でき、混雑した場所でも安定した接続できます。
Wi-Fi 6Eは、Wi-Fi 6と比べ、6GHz帯を使えるため、より広い帯域が使え、遅延を防ぐ効果があると言われています。
保証期間
保証期間やキーボードの質は、長期的に使用する上で重要な要素です。
基本モデル:
- 保証: 1年間の引き取り修理サービスがついています。
アドバンスモデル:
- 保証: 1年間のPremiumCareがついています。
Lenovoのプレミアムな保証サービスで、通常の保証サービスに加えて、24時間365日のカスタマーサポート、より早い修理サービス、オンサイト修理オプションなどが含まれます。
何かトラブルが起きたときにも、より早くて確実なサポートが受けられます。
高度なマルチタスクに最適なIdeaPad Slim 5i Gen 8新モデル
旧モデルと新モデルで向いている作業
- Lenovo IdeaPad Slim 5i Gen 8: 日常用途と基本的なビジネス用途に最適
- Lenovo IdeaPad Slim 5i Gen 8 アドバンス: プロフェッショナルな作業と高度なマルチタスクに最適
旧モデルから新モデルで進化した点は、より高度なプロセッサーを搭載し、高度なマルチタスク作業に向いています。動画編集よりかは、複雑な事務作業をこなしたい方が向いている機種です。
1年間のPremiumCareがつき365日24時間、いつでもサポートが受けられます。パソコン初心者の方や、パソコンの不具合に手間を取られたくない方におすすめのノートパソコンです。
IdeaPad Slim 5i Gen 8新モデル
ハイスペックで、動画編集やミドルレベルのゲームをしたい方は、よりグラフィックのスペックが高いこちら↓のThinkPad X1 Carbon Gen 10がおすすめです。
42%OFF!!
ThinkPad X1 Carbon Gen 10の実機を使ったレビュー記事はこちら↓で書いています。
≫【ThinkPad X1 Carbon Gen 10レビュー】Thunderbolt4搭載、米沢生産の超軽量ノートパソコン