【HP EliteBook X G2i 14レビュー】1kgで選べる3つのCPUを実機比較

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【PR】【機材貸出:株式会社日本HP】

会社用のノートPCを選ぼうとすると、似たCPU名と価格が並び、違いがわかりにくいことがあります。
HP EliteBook X G2i 14 AI PCも、37万円台から56万円台まで5つの構成があります。
私も構成だけを見たときは、上位CPUほどすべて速いモデルだと思っていました。

今回はCore Ultra 5 325、Core Ultra 7 356H、Core Ultra X7 358Hの3台を借り、同じ条件で比較しました。
先に結論をまとめると、OfficeやWeb会議なら325、3Kの精細な画面なら356H、動画編集ならArc B390を搭載する358Hが選びやすい構成です。

どの構成も32GBメモリを搭載し、重さは約1kg。
毎日持ち歩ける軽さは共通です。
違うのは、画面、動画処理、SSD容量、バッテリー駆動時間。

Premiere Proで20分のフルHD動画を書き出すと、325は5分8秒、356Hは5分14秒、358Hは2分20秒でした。
358Hだけが半分以下の時間で終わった理由は、動画処理を助けるIntel Arc B390です。
一方で、高負荷時はCPU温度が最大99℃まで上がりました。
軽さと速さに加えて、気になった点も実測値からお伝えします。

この記事のポイント
  • Office・Web会議中心なら、最安のCore Ultra 5 325が選びやすい
  • 3K・120Hzの見やすい画面を選べるのはCore Ultra 7 356H構成
  • 動画書き出しは358Hが実測2分20秒。325と356Hは5分台
  • バッテリーは358Hが実測約16時間。3K搭載の356Hは10時間3分
  • 全構成32GBメモリで、実測重量は1,042〜1,092g

この記事は、日本HPからお借りした3台の実機(Core Ultra 5 325/Core Ultra 7 356H/Core Ultra X7 358H、すべてメモリ32GB)を使い、2026年8月にまとめました。
ベンチマークは電源接続時に、Windowsの電源モードを「最適なパフォーマンス」へそろえて計測しています。
価格と仕様はHP公式サイト、駆動時間・温度・画面・処理性能は当サイトの実測値です。

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クーポン値引き対象外製品:・価格.com限定モデル製品(個人向けPCのみ対象外)・プリンタ製品・Workstation製

5つの構成を用途別に見る

01-five-configurations

HP Directplusでは5つの構成を販売しています。
CPU名だけでなく、画面、SSD容量、5Gの有無まで見ると違いがわかります。

型番CPUGPUSSDディスプレイ5G質量(公称)価格
D8HJ0PAUltra 5 325Intel Graphics512GBWUXGA OLED 300cd/m²約1.041kg〜374,110円
D8JN5PAUltra 7 356HIntel Graphics512GBWUXGA OLED 300cd/m²約1.041kg〜407,110円
D8ED7PAUltra 7 356HIntel Graphics512GB3K OLED 500cd/m²・120Hz約999g〜442,530円
D4SX1PAUltra X7 358HArc B3901TBWUXGA OLED 300cd/m²約1.099kg〜500,610円
D4SX2PAUltra X7 358HArc B3901TBWUXGA OLED 300cd/m²あり約1.099kg〜561,330円
HP EliteBook X G2i 14の販売構成
(2026年8月19日時点・クーポン適用後の税込価格)

選び方の分かれ目は、画面とGPUです。
3K OLEDを選べるのは356HのD8ED7PA、動画処理に強いArc B390を搭載するのは358Hの2構成です。
精細な画面を優先する人は356H、動画編集を優先する人は358Hから選べます。

メモリ32GBとWindows 11 Proは全構成共通です。
512GB SSDは325・356H、1TB SSDは358H。
5Gを内蔵するD4SX2PAは、外出先で常時接続したい法人向けの構成です。
D8ED7PA以降の3構成は受注生産です。

基本スペック

EliteBook X G2i 14は、14インチの法人向けモバイルノートです。
CNCマグネシウムの本体は実測1,042〜1,092g、最薄部17.15mm。
32GBメモリ、Windows 11 Pro、OLED画面を全構成に備えています。

項目内容
価格374,110円〜561,330円
(2026年8月19日時点・クーポン適用後)
カラーアトモスフィアブルー
OSWindows 11 Pro
CPUCore Ultra 5 325(8コア)
Core Ultra 7 356H(16コア)
Core Ultra X7 358H(16コア)
GPUIntel Graphics(325・356H)
Intel Arc B390(358Hのみ)
メモリ32GB LPDDR5X(オンボード・増設不可)
ストレージ512GB(325・356H)/1TB(358H)PCIe NVMe SSD
ディスプレイ14.0インチ(16:10)WUXGA 1920×1200 OLED・非光沢・UWVA・300cd/m²
14.0インチ(16:10)3K 2880×1800 OLED・非光沢・UWVA・500cd/m²・120Hz(356H構成のみ)
実測輝度WUXGA:約295cd/m²
3K:約516cd/m²(当サイト実測)
カメラ5MP AI Webカメラ(HP Auto Frame)
IRカメラ(Windows Hello対応)、プライバシーシャッター付き
オーディオAudio by Poly Studio
内蔵クアッドスピーカー、内蔵デュアルマイク
キーボード日本語 HP Premium Keyboard(電源ボタン搭載)
防滴機能付き、キーピッチ18.4×19mm、キーストローク1.3mm
バックライト付き、指紋認証センサーをキートップに内蔵
本体サイズ約312.7 × 217.0 × 17.15mm(最薄部・突起部含まず)
筐体素材CNCマグネシウム
色域sRGB 100%/AdobeRGB 92%/DCI-P3 100%(当サイト実測)
インターフェース右:USB Type-C(10Gbps・PD・DisplayPort 1.4)、USB Type-A
左:HDMI 2.1、Thunderbolt 4×2
通信Wi-Fi 7、Bluetooth 6.0、5G(D4SX2PAのみ)
セキュリティHP Wolf Security for Business
(Sure Admin/Sure Click/Sure Recover/Sure Run/Sure Sense/Sure Start/Tamper Lock)
HP BIOSphere、HP Secure Erase、TPM2.0準拠
指紋認証センサー(Windows Hello対応)
堅牢性MIL-STD-810H 19項目
充電HP 65W ウォールマウント USB Type-C アダプター標準添付
HPファストチャージ対応、アダプター質量 約160g
保証標準1年(引き取り修理・パーツ保証・電話サポート)、グローバル保証
バッテリーリチウムイオンポリマー 3セル 56WHr(全構成共通)
充放電回数1,000回のロングライフ設計
公称:MobileMark 25 約20時間45分/JEITA Ver3.0 動画再生 10時間49分
実測バッテリー325:11時間23分(残量5%まで)
356H:10時間3分(残量9%まで)
358H:約16時間(残量6%まで)
(いずれも省電力設定・動画再生)
質量実測1,042g(356H機)/1,092g(358H機)
厚さ17.15mm(最薄部)
公式サイト4%OFF 当サイト特別クーポン HP公式サイトで詳細を見る
HP EliteBook X G2i 14 AI PCの主なスペック

EliteBook Xはどんなシリーズ?

EliteBookは、HPの法人向けノートPCの上位シリーズです。
個人向けのOmniBookよりも、セキュリティ、丈夫さ、企業向けサポートを重視しています。

シリーズ名の「X」は、軽さと新しい機能を重視する上位モデルの印です。
今回のG2iは、Intel Core Ultra Series 3を搭載し、仕事に合わせて画面と処理性能を選べます。

私が3台を並べて感じたのは、価格差よりも用途の差が大きいことでした。
会社の支給PCを選べる人や、仕事用PCを自分で用意する人は、CPU名より画面とGPUを見ると候補を絞りやすくなります。

3台を比べて分かったこと

ポイント1:Office・画面・動画で構成を選べる

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本体の大きさ、32GBメモリ、OLED画面、持ち運びやすさは共通です。
実測重量は1,042〜1,092gで、14インチを毎日持ち歩きたい人に合います。

Core Ultra 5 325はOfficeやWeb会議、Core Ultra 7 356Hは3K画面やCPUを使う計算、Core Ultra X7 358Hは動画編集が得意です。
価格差は最大約19万円。
上位から順に見るより、仕事の内容から選ぶほうが分かりやすいラインアップです。

私も最初は、356Hなら325より動画書き出しも速いと予想していました。
実測では325が5分8秒、356Hが5分14秒。
作業ごとの得意分野が、数字にはっきり表れました。

ポイント2:動画編集なら358Hが明確に速い

Premiere Proで20分のフルHD動画を書き出すと、325は約5分8秒、356Hは約5分14秒、358Hは約2分20秒でした。
358Hなら、ほかの2台の半分以下で終わります。

パソコン全体の計算を担うCPUは、325より356Hのほうが高性能です。
Cinebench R23は8,441対15,100で、差は約1.79倍。
それでも動画書き出しはほぼ同じでした。

動画処理では、映像を担当するGPUの違いが効きます。
325と356Hは標準のIntel Graphics、358HはIntel Arc B390です。
動画を何本も書き出す人ほど、358Hの時間短縮を実感できます。

正直、358Hの伸びは予想以上でした。
325から356Hへ3万3千円を足す価値は、CPUを使う計算や3K画面にあります。

ポイント3:3K画面は356H、動画と電池持ちは358H

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3K OLED(2880×1800)・120Hzの画面を選べるのは、356HのD8ED7PAです。
Arc B390を搭載する358Hの2構成は、WUXGA OLED(1920×1200)になります。

画面の明るさは、WUXGAが実測約295cd/m²、3Kが約516cd/m²でした。
3Kは文字や写真を細かく表示でき、明るいオフィスでも見やすい画面です。

色域は両方ともsRGB 100%・AdobeRGB 92%・DCI-P3 100%でした。
3K構成のバッテリー実測は10時間3分、358HのWUXGA構成は約16時間。
画面の精細さを取るか、動画処理と電池持ちを取るかで分かれます。

外出先で動画編集やCADを扱う人には358Hがおすすめです。
PowerPointや写真を高精細で見せる仕事なら、356Hの3K構成も魅力があります。

持ち運びやすさ|実測1,042〜1,092g

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実測重量は356H機が1,042g、358H機が1,092gでした。
公称重量は3K構成が約0.999kg〜、WUXGA構成が約1.041kg〜、358H構成が約1.099kg〜です。
14インチながら、毎日の通勤や出張へ持ち出しやすい重さです。

本体重量1042g

本体サイズは約312.7×217.0×17.15mmで、A4対応のビジネスバッグへ収めやすい大きさです。
CNCマグネシウム製で、MIL-STD-810Hの19項目にも準拠。
私が数日持ち歩いた範囲では、肩への負担を意識せず移動できました。

デザイン・外観レビュー

h2-04-design-review

全体フォルム

Intelステッカー_アップ

本体はCNC加工のマグネシウム製です。
天板は落ち着いたアトモスフィアブルーで、中央にHPロゴがあります。
光によって濃淡が変わるマット仕上げで、指紋も目立ちにくい外観です。

ヒンジ側には「ELITEBOOK」の刻印があります。
私は個人向けOmniBookも使いましたが、こちらは金属のかっちりした感触が強く、ビジネスのツールらしい風格があります。

キーボード・タッチパッド

一般のキーボードとの比較

HP Premium Keyboardは、キーピッチ18.4×19mm、キーストローク1.3mmの日本語配列です。

エッジがななめになり、入力しやすく美しいキーボードに。


長文も窮屈さを感じず入力でき、薄型ノートで気になりやすい底打ちの硬さも控えめでした。
防滴・バックライトに対応し、指紋認証センサーはキートップに内蔵されています。

バックライトはキーの隙間から光がもれることなく、文字だけ浮かびあがる

タッチパッドは広く、2本指・3本指の操作もスムーズです。
クリック音は小さめで、静かなオフィスでも使いやすい印象でした。

ディスプレイ比較|WUXGAと3Kの違い

本体正面_斜め開いた
358H
WUXGA OLED(1920×1200)

直販の画面はWUXGA OLED(1920×1200)と3K OLED(2880×1800)の2種類です。

正面開いた状態_斜め
3K OLED(2880×1800)


WUXGAは325機、3Kは356H機をDatacolor Spyderで測りました。

項目WUXGA OLED(325機で実測)3K OLED(356H機で実測)
解像度1920×12002880×1800
パネルOLED・非光沢・UWVAOLED・非光沢・UWVA
リフレッシュレート60Hz120Hz(可変30〜120Hz)
公称輝度300cd/m²500cd/m²
実測輝度(最大)約295cd/m²約516cd/m²
sRGB100%100%
AdobeRGB92%92%
DCI-P3100%100%
色の均一性83%83%
白色点6400K6200K
Spyder総合評価4.04.0
ディスプレイ2種類の実測比較(当サイト計測・Datacolor Spyder/公称値はHP仕様書)

色の広さはどちらも同じ

色域比較

WUXGAと3Kは、どちらもOLEDパネルです。
色域もsRGB 100%・AdobeRGB 92%・DCI-P3 100%で共通。
WUXGAでも、写真や動画の色を広く表示できます。

325_明るさ設定別白色点
WUXGA
明るさ別_実測値表_0から100
3K

公称輝度はWUXGAが300cd/m²、3Kが500cd/m²です。
実測も約295cd/m²と約516cd/m²で、仕様書に近い結果でした。
主な違いは、解像度、画面の動き、明るさの3点です。

3Kは明るく、スクロールも滑らか

356H_正面開いた状態
3K OLEDでもぎらつきがおさえられている

3Kは実測約516cd/m²で、WUXGAの約295cd/m²より明るく表示できます。
30〜120Hzの可変リフレッシュレートにも対応し、Webページのスクロールも滑らかです。
どちらも非光沢で、窓の映り込みは抑えられています。

私は3K OLEDの見やすさを素直に評価しています。
一方、動画処理に強いArc B390は358H構成です。
資料や写真の表示を重視するなら3K、動画の書き出しを重視するなら358Hが合います。

直販以外で選べるHP Sure View 6

WUXGA・800cd/m²のHP Sure View 6対応パネルもカスタマイズで対応可。
ボタン操作で視野角を狭め、隣から画面を見られにくくする内蔵プライバシー機能です。
新幹線や飛行機で資料を開く機会が多い人には、実用性の高い選択肢です。
覗き見対策を優先する場合は、HPの法人営業や販売店で相談できます。

メモリ・端子などの仕様

メモリ・ストレージ

メモリは全構成32GBで、ブラウザ、Office、Web会議を同時に開きやすい容量です。

CPUZ_メモリSPD


CPU-ZではSK hynix製チップを確認しました。
本体へ直接取り付けられているため、購入後の増設には対応していません。

325_クリスタルディスク1GiB
325
356H_クリスタルディスク読込3539書込3133
356H
358H_SSD速度測定結果
358H

SSDは325・356Hが512GB、358Hが1TBです。
実測速度は512GBが読込3,567MB/s・書込3,096MB/s、1TBが読込6,035MB/s・書込5,329MB/sでした。
この差はCPUではなく、搭載SSDの違いです。
写真や動画を本体へ多く保存する人は、容量と速度の両方で1TB構成が使いやすくなります。

容量の目安は、ストレージ容量は何GB必要?512GBと1TBの選び方で詳しく整理しています。

バッテリー・充電

バッテリー356H

バッテリーの設計容量は全構成56,004mWhです。
借用した3台は、満充電容量が設計値の97%以上でした。

付属品は約160gのHP 65W ウォールマウントUSB Type-Cアダプターです。
HPファストチャージに対応し、再生プラスチックを90%使用。
従来品より最大50%軽く、電力変換効率は最大93%です。

本体と合わせても約1.2kg。
私は、充電器まで軽い点を持ち歩きやすさにつながる部分だと感じました。
一般的なUSB-C対応機器にも使えるアダプターです。

カメラ・オーディオ

カメラ
カメラが映した映像

500万画素のAI Webカメラを備え、話し手を追うHP Auto Frameに対応します。
IRカメラによる顔認証と、物理的にレンズを隠せるプライバシーシャッターも搭載。
Web会議を始めやすい構成です。

スピーカー

音響機能には「Audio by Poly Studio」を採用しています。
クアッドスピーカーとデュアルマイクを内蔵し、ヘッドセットを使わないオンライン会議にも対応。
音には広がりと立体感があり、声や効果音も聞き取りやすい印象です。
動画を使ったプレゼンテーションでも、映像の内容をクライアントへ効果的に伝えられます。

インターフェース

右側に10Gbps・USB PD・DisplayPort 1.4対応のUSB Type-CとUSB Type-A、左側にHDMI 2.1とThunderbolt 4を2基備えています。


外部ディスプレイを2台つなぎながら充電する使い方も可能です。

無線通信はWi-Fi 7とBluetooth 6.0に対応。
5Gを内蔵するのはD4SX2PAだけで、契約には法人登記情報が必要です。
端子の用途は、Thunderbolt 4のメリットと使い方で解説しています。

セキュリティ

全構成がHP Wolf Security for Businessに対応します。
Sure Admin・Sure Click・Sure Recover・Sure Run・Sure Sense・Sure Start・Tamper Lockで守る設計です。
HP BIOSphere、HP Secure Erase、TPM 2.0、指紋認証も備えています。

堅牢性はMIL-STD-810Hの19項目に準拠。
個人向けPCとの価格差には、持ち歩く仕事を想定した保護機能とサポートも含まれます。

法人モデルに搭載が多い、インテル vProのCPUを搭載したモデルは設定ではありません。
カスタマイズで相談することになりそうです。
とはいえ、法人向けの管理機能がないわけではありません。
全構成にHP Wolf Security for Businessが入っていて、BIOSを自己修復するHP Sure Start、ネットワーク経由でOSを復旧するHP Sure Recover、BIOS設定を安全に管理するHP Sure Adminなどが動きます。

性能比較|3台を同じ条件で実測

搭載CPUは、開発コードネームPanther LakeのCore Ultra Series 3です。
世代の特徴は、Intel Core Ultra Series 3(Panther Lake)解説で解説しています。

3台を電源へ接続し、Windowsの電源モードを「最適なパフォーマンス」にそろえました。
Ultra X7 358Hのパフォーマンスが飛び抜けているのがわかります。
特に内蔵グラフィックの性能は専用GPUに迫る勢いです。

項目Ultra 5 325Ultra 7 356HUltra X7 358H
Cinebench R23 マルチ8,44115,10017,248
Cinebench R23 シングル1,6001,9262,091
3DMark Time Spy3,2163,3637,826
3DMark Night Raid29,47328,91148,492
3DMark Steel Nomad Light2,3952,1555,887
Blender monster(samples/min)51.1115.2121.0
CrystalDiskMark 読込(MB/s)3,5673,5406,035
CrystalDiskMark 書込(MB/s)3,0963,1335,329
CPU温度ピーク90℃99℃97〜99℃
3構成のベンチマーク実測値(当サイト計測・電源モード統一)

CPU性能:356Hから大きく伸びる

325_シネベンチR23マルチ8441
325
356H_シネベンチR23マルチ15100
356H
358H

Cinebench R23のマルチは、325が8,441、356Hが15,100、358Hが17,248です。
圧縮、表計算、複数アプリの同時処理では、325から356Hへの差が表れます。
356Hから358Hへの伸びは約14%でした。

GPU性能:358HのArc B390が別クラス

325_3DMark_TimeSpy温度90
325
356H_3DMarkタイムスパイ3363
356H
3DMARK_TimeSpy

3DMark Time Spyは325が3,216、356Hが3,363で、ほぼ同じです。
Arc B390を搭載する358Hは7,826。
動画編集や3D表示では、358Hだけが一段高い性能を発揮します。

Night RaidとSteel Nomad Lightでも同じ傾向でした。
CPU名より、Arc B390を搭載しているかどうかがグラフィックス性能を左右します。

SSDとBlender:容量とCPUの違いが出る

325_Blender完了モンスター51
325
356H_ブレンダーベンチ完了
356H
358H_Blenderベンチ結果

358HのSSD読込は6,035MB/s、325と356Hは3,500MB/s台です。
速度差はCPUではなく、358Hに搭載された1TB SSDによるものです。

Blenderのmonsterは325が51.1、356Hが115.2、358Hが121.0でした。
356Hはjunkshopで80.9、classroomで52.4です。
CPUを使う3Dレンダリングでは、356Hから処理時間を短縮できます。

356Hの3DMarkストレステスト安定率は98%でした。
負荷を続けても、性能を保てています。

実際の仕事で感じた違い

Premiere Pro:358Hなら待ち時間が半分以下

325
356H
358H

3台で同じ20分のフルHD動画を編集し、YouTube向けのH.264形式へ書き出しました。
動画編集で待ち時間が出やすい作業です。

構成Cinebench R23 マルチ書き出し時間(実測)
Ultra 5 3258,441約5分8秒
Ultra 7 356H15,100約5分14秒
Ultra X7 358H17,248約2分20秒
Premiere Pro書き出し時間の実測(フルHD20分素材・H.264 YouTube用設定・当サイト計測)

325と356Hの差は6秒でした。
358Hは2分20秒で、ほかの2台の半分以下です。

Premiere Proの書き出しでは、映像処理を助けるGPUが働きます。
325と356Hは標準のIntel Graphics、358HはArc B390です。
動画編集を仕事にする人は、Arc B390内蔵のUltra X7 358Hがおすすめです。
このレンダリング時間は、専用GPUを搭載したモデルと同じレベルの数値です。

私が今回もっとも驚いた結果でした。
週に何本も動画を作る人なら、1回約3分の差が積み重なります。

356Hが得意なのはCPUを使う作業

356HはBlenderのmonsterで115.2を記録し、325の51.1から2倍以上に伸びました。
ファイルの圧縮・展開や大量の表計算など、CPUを使う作業では356Hが速くなります。
動画編集なら358H、計算処理なら356Hという選び分けです。

熱とファン音

普段の仕事は快適

文書作成、Web閲覧、Web会議では、パームレストを快適な状態で使えました。
軽い作業ではファン音も控えめです。

重い処理では最大99℃まで上がる

325_3DMark_NightRaid29473
325
356H
TimeSpy温度モニタ
358H

ベンチマーク中のCPU温度は、325が最大90℃、356Hが99℃、358Hが97〜99℃でした。
Hタイプのほうがパワーを出す分、発熱しやすいです。
長時間負荷をかけると、356Hと358Hはキーボードの左側がかなり熱くなります。
ファン音も聞こえましたが、テストの途中から落ち着きました。
テスト後もしばらく本体に熱が残りました。

356Hは25Wを基準に、負荷がかかると最大80Wまで引き上げる仕様です。
Intelが公表する最大動作温度は100℃。
実測99℃は、上限の手前で制御されている状態でした。
数字だけ見ると心配になりますが、設計どおりの動作です。

356H_3DMarkストレステスト98


一方、356Hの3DMarkストレステスト安定率は98%で、処理速度は保たれています。

内部はデュアルファン構成です。
356Hと358Hはパフォーマンス時に90度以上の発熱があるため、このCPUを搭載するなら、デュアルファンは必要です。

バッテリー比較|実測10時間3分〜約16時間

動画再生で3台を比較

バッテリー容量は全構成56,004mWhです。
3台を省電力設定にして動画を連続再生し、Windowsのバッテリーレポートで時間を確認しました。

構成ディスプレイ駆動時間(実測)計測区間
Ultra 5 325WUXGA11時間23分100%→5%
Ultra 7 356H3K 2880×180010時間3分100%→9%
Ultra X7 358HWUXGA約16時間100%→6%
バッテリー駆動時間の実測(当サイト計測・省電力設定・動画再生を継続)

最長は358Hの約16時間、次が325の11時間23分でした。
3K画面を搭載する356Hは10時間3分です。
高性能な358Hがもっとも長く動いた点は、私の予想と違う結果でした。

356Hの3K画面はWUXGAの2.25倍の画素を表示し、実測輝度も約516cd/m²あります。
明るく精細な画面が電力を使うため、駆動時間が短くなったと考えられます。

終了時の残量は5%・9%・6%と異なるため、結果には数%の条件差があります。
3台とも10時間を超えており、日帰りの外出で使いやすい水準です。
充電器を持たずに出かけたい人には、約16時間の358Hが適しています。

公称値とロングライフ設計

公称値はMobileMark 25で約20時間45分、JEITA Ver3.0の動画再生で10時間49分です。
当サイトの実測は10時間3分〜約16時間で、JEITAの動画再生値に近い結果でした。

3セル・56WHrのバッテリーは、充放電1,000回のロングライフ設計です。
数年使う法人PCらしく、交換時期を抑えやすい仕様になっています。

用途別のおすすめ構成

作業内容ごとに、選びやすい構成をまとめます。

こんな人に選ぶ構成価格理由
動画編集をするD4SX1PA(358H)500,610円Arc B390搭載。動画書き出しは実測2分20秒
画面の精細さを重視D8ED7PA(356H・3K)442,530円2880×1800・120Hz・実測516cd/m²
CPUを使う計算が多いD8JN5PA(356H)407,110円Cinebench 15,100・Blender 115.2
文書作成・Web会議が中心D8HJ0PA(325)374,110円日常作業向けの最安構成。動画書き出しは356Hと同等
外で常時接続したいD4SX2PA(358H・5G)561,330円5G内蔵。契約には法人登記情報が必要
用途別の構成の選び方(2026年8月19日時点の価格)

動画なら358H、画面なら356Hの3K版、Office中心なら325が候補です。
325と356H(WUXGA)の差は3万3千円。
圧縮や大量の表計算など、CPUを使う仕事が多い人は356Hの性能を活かせます。

価格を抑えたい場合は、個人向けのOmniBookも比較候補です。
HP OmniBook 7 14-fr パフォーマンスプラスの実機レビューでは、Core Ultra 7 255H搭載機と比べられます。

同じEliteBook Xには、Ryzen AIを搭載したG2aもあります。
3K OLEDを標準搭載するAMD版は、HP EliteBook X G2a 14 AIの実機レビューで紹介しています。

EliteBook全体から選びたい方は、HP EliteBook 9モデルの比較も参考になります。

価格は37万円台から

価格は374,110〜561,330円です(2026年8月19日時点・クーポン適用後)。
希望販売価格は686,730〜862,400円。
HP Directplusでは34〜45%値引きされた状態です。

個人向けPCより高い理由

37万円台からの価格には、法人向けのセキュリティ、丈夫さ、管理機能、サポートが含まれます。
Officeや動画編集の性能だけを比べるなら、個人向けOmniBookのほうが価格を抑えやすくなります。

仕事に合わせると価格差を判断しやすい

Office中心なら、D8HJ0PA(325・374,110円)が選びやすい構成です。
358HのD4SX1PAは12万6千円高くなりますが、動画書き出しを5分台から2分20秒へ短縮できます。
私なら、毎週動画を作る場合に358Hの差額を検討します。

当サイト特別クーポン(セール併用可)

クーポンの使い方はこちらのページで紹介しています

≫ HP当サイト特別クーポン 個人7%OFF・法人4%OFF|使い方と適用条件

総合評価

EliteBook X G2i 14は、1kg台前半の軽い本体を、仕事に合わせて選べる法人向けPCです。
Office中心の325、3K画面の356H、動画に強い358H。
CPUの順位ではなく、使う機能で選べます。

良かった点

  • 358Hは動画書き出しが実測2分20秒。ほかの2構成の半分以下
  • 14インチで実測1,042〜1,092g、最薄部17.15mm
  • 3K OLEDは実測約516cd/m²、sRGB 100%・DCI-P3 100%
  • バッテリーは358Hで実測約16時間、356Hでも10時間3分
  • 3DMarkストレステスト安定率98%で、負荷が続いても性能を保った
  • 全構成で32GBメモリとWindows 11 Proを搭載

気になった点

  • 356Hは、重い処理ではCPU温度が最大99℃になり、キーボード面も熱くなる
  • 3K OLEDとArc B390を同じ構成で選べない
  • 325から356Hへ上げても、動画書き出しは速くならない
  • メモリはオンボードで増設に対応していない
  • 1TB SSDと5Gは358H構成でしか選べない
  • 3K OLED構成のバッテリー実測は10時間3分
  • 上位3構成は受注生産で、納期に時間がかかる

このモデルが合う人

  • 1kg台前半の仕事用PCを毎日持ち歩く人
  • OfficeとWeb会議を中心に使い、32GBメモリが欲しい人
  • 3K OLEDで写真や資料を細かく表示したい人
  • 外出先で動画編集と書き出しを進めたい人
  • 法人向けのセキュリティとサポートを重視する人

ほかのモデルも比べたい人

  • 価格を抑えたい人:個人向けのOmniBook
  • 重い処理を長時間続ける人:冷却に余裕のある厚めのノートPC
  • 本格的な3Dゲームや大規模AI処理をする人:外部GPU搭載モデル
  • ペン入力やタブレット形状を使う人:EliteBook X Flipシリーズ

HP製品の買い方・セール情報

HP Directplusは、クーポンやセールで価格が変わります。
購入前にHPクーポンの使い方を確認すると、適用条件が分かります。

開催中の企画はHPセールガイド、シリーズ全体の違いはHPノートPCの選び方で整理しています。

まとめ:EliteBook X G2i 14はこんな人におすすめ

HP EliteBook X G2i 14は、軽さと32GBメモリを共通の土台に、Office向けの325、3K OLEDの356H、動画に強い358Hから選べます。
私は3台を比べて、CPU名より「画面を重視するか、動画を重視するか」で選ぶほうが分かりやすいと感じました。
用途が合う人には、毎日持ち歩く仕事用PCとして素直に勧められるモデルです。

よくある質問(FAQ)

Q1. 5つの構成はどう選べばよいですか?
OfficeとWeb会議ならD8HJ0PA(325・374,110円)、3K OLEDならD8ED7PA(356H・442,530円)、動画編集ならD4SX1PA(358H・500,610円)が候補です。
動画書き出しは325と356Hで6秒差、358Hは半分以下の時間でした。

Q2. 3K OLEDはどの構成で選べますか?
Core Ultra 7 356Hを搭載するD8ED7PAです(受注生産)。
解像度は2880×1800、実測輝度は約516cd/m²で、120Hz表示に対応します。
358Hの2構成はWUXGA OLEDです。

Q3. 動画編集にはどの構成が合いますか?
Intel Arc B390を搭載するCore Ultra X7 358H構成です。
20分のフルHD動画の書き出しは実測約2分20秒。
325と356Hは5分台でした。

Q4. バッテリーはどれくらい持ちますか?
省電力設定で動画を再生した実測は、325が11時間23分、356Hが10時間3分、358Hが約16時間でした。
終了時の残量は順に5%・9%・6%です。
全構成が56WHrで、充放電1,000回の設計です。

Q5. メモリやストレージは後から増やせますか?
32GBメモリはオンボード実装で、購入後の増設には対応していません。
SSDは325・356Hが512GB、358Hが1TBです。
写真や動画を多く保存する人は、1TBの358H構成が使いやすくなります。

Q6. 発熱は気になりますか?
文書作成やWeb会議では、手元を快適な状態で使えました。
356Hへ長時間負荷をかけるとCPU温度が99℃に達し、キーボード面も手を置き続けにくい熱さになります。
3DMarkストレステストの安定率は98%でした。

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